お客様の「未来」を見据えたプランニングで事業継続を実現

入社2年目の若手社員が挑むのは、「10年ぶりにの求人広告募集」。平均年齢も上がっている組織の若返りを図るため、何をどう提案すれば良いのか。課題の把握から、工夫のポイント、成功の秘訣を本人に語っていただきました。

PROFILE

お客様の「未来」を見据えたプランニングで事業継続を実現

H.T

新卒入社2年目

アクシアにしかない価値を提供できたのは、顧客を深く知り、この会社ならではの魅力を引き出せたから。この採用を通じて、企業理解・仕事理解の重要性を実感できました。

最後の採用から10年ぶりの、増員募集

クライアントは、駐輪場システムの設置をメイン事業とする設立39年の会社。もともとお取引のあったお客様から「グループ企業が久しぶりに採用しようと考えているようだから、手伝ってあげて欲しい」とご紹介をいただきました。ここ数年はハローワークでの無料公募を続けてきたものの、応募は集まりにくく、せっかく採用しても1ヶ月程度で辞めてしまうという状況。社員の平均年齢が60歳も迫る中、次世代を担う若手社員を1~3年のうちに採用しなければ事業存続も危ぶまれていました。

まずは課題の分析からスタート

募集職種は営業。リクナビNEXTでの募集がセオリーですが、お客様は久しぶりの募集なので営業の給与相場や媒体の仕組みもよくわからないというお話。そこでまず、社内システムを使って平均応募効果(どのくらいの応募が見込めるか)や平均給与の相場を抽出しました。また同時に、ハローワーク経由での採用者がすぐ辞めてしまった理由を紐解き、再発を防止しようと考えました。それにより、「平均給与の相場から見ると、ほかの会社に待遇が見劣ってしまうこと」「会社に馴染んでくれそうなターゲットが明確化されていない」「入社後の研修/育成や、マネジメント体制が整っていない」「年齢差のギャップで連携がとりづらい」という課題が続々と出てきたのです。

このまま募集しても採用できない。それなら…

待遇面の課題については、抽出したデータをもとに「給与を上げませんか」とご提案。直近給与から3万円上げた月給での募集ができるようになりました。ただし、待遇だけマッチしても、今のままでは残る社内制度や風土の部分で早期離職のリスクは残ったままです。理念や社風がマッチする人材の採用を叶えるするために、この会社の良さ・この仕事のやりがいや特徴を念入りにヒアリング。どんな人ならこの会社で楽しく活躍できるかを考え抜き、明確化しました。さらに、採用者だけではなく既存社員も含んだ適性検査を導入することで、応募レジュメでは判断しづらい「人柄」「志向性」などをレポートからピックアップできる体制に。採用者と既存社員がわかりあえる環境を作ることで、マネジメントを変え、定着率向上を図ったのです。

ヒアリングで導いた、会社と仕事の魅力

ヒアリングによって、事業競合が少ないため実はとても安定している会社であること。業績を急拡大させるよりも「社員がちゃんと生活できることが大事」という信条があり、10年前までに採用した社員の定着率は非常に高いことなどがわかりました。実際の業務においても、目の前の業績よりもお客様との関係性が一番。一つのことにコツコツ取り組めるタイプなら成果が出せる仕事です。そのため採用ターゲットは「人と話すことが好きだけど、営業はノルマがキツそうで挫折した若手ショップ店員さん」に。残業や小商いから脱却したい…という方に向けて、目標に対しても穏やかな社風など、会社と仕事の魅力を存分に伝える原稿を作り上げました。その結果、応募数は相場を大きく超えてなんと123件!面接と適性検査の結果からさらにマッチする人材を絞りこみ、狙い通り「会社と仕事に合う若手」を2名採用することができました。

この採用で生み出せた、次のチャンス

採用したのは、元販売職の25歳男性と、元事務職の26歳女性。この2名の仲間入りによって、今まで凝り固まっていた営業スタイルも見直しができた!とお客様からも太鼓判を押していただきました。自社商品の発信にもSNS導入を検討できるようになったり、新人ならではの視点により既存顧客へのアプローチ手法や可能性の幅が広がったそうです。今まさに求めている人材を採用できました。ありがとう」という喜びの声に、僕自身も胸が熱くなりました。

このように「待遇の提案」「ターゲット明確化」「適性検査の導入」「育成/コミュニケーション方法の可視化」まで介入してお客様の本質的な課題解決ができるのは、採用コンサルティングに重きを置くアクシアエージェンシーならではだと感じています。ただ媒体を提案するだけではなく、お客様の5年先10年先を見据えて必要なことが提案できる。この醍醐味を、これから入社する人にもどんどん味わってほしいと思います。
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